人生で、最も数珠が活躍する日が、家族もしくは近しい人の葬式だ。
そんな葬式では数珠を持っていくのが基本だが、あまり詳しくないとマナーに関して気になる人は多いかもしれない。
よって、ここでは葬式時の数珠の基本マナーについて説明しよう。
なお、ここで紹介しているマナーは、全宗派に適応できるように全て略式数珠を用いたマナーとなっている。
基本的に略式数珠でマナーの問題の9割は解決できるが、他の宗派の数珠を用意する場合、持ち方やどんなものが必要かなどは他のサイトで調べてほしい。
色について
数珠の中には、素材によって色が派手なものがある。
特に、赤い数珠などは見た目が派手なので、人目を引くかもしれない。
基本的に、こういった目立つ色の数珠は持っていっても特に問題はない。
数珠の色がマナー違反になることはないからだ。
しかし、目立つのが嫌ならば数珠の色は黒か白など地味なものを買っておいたほうが良いだろう。
数珠の色で目くじらを立てる人なんてほとんどいないのだから。
数珠入れの必要性
仏具店やネット販売では、数珠を入れる袋も販売されている。
これは、用意していなくてもマナー的には問題ないが、保管することを考えると購入しても損はない。
数珠を普段から持ち歩く人なんてお坊さんくらいしかいない。
そのため、数珠は基本的にどこかに保管することになる。
しかし、その時ほったらかしにしているよりも、数珠袋に入れておいたほうが結果的になくしにくいし、きれいな状態をキープできる。
宗教そのものが違う
もし、あなたがイスラム教徒やキリスト教徒だった場合、数珠は特に保つ必要がない。
もちろん持っていっても構わないが、宗教上の理由で数珠を持ちたくないのであればはっきりNOといっても大丈夫だ。
別の項目でもいったが、数珠はあくまで祈りの力を高めてくれるものであり、大事なのは故人を偲ぶ気持ちだ。
なので、ロザリオだろうが素手だろうが、祈る気持ちがあればそれで十分なのだ。